セグロアシナガバチ
セグロアシナガバチの巣駆除
窓枠の隙間
12,000円
神奈川県綾瀬市小園の静かな住宅街で、ある暑い日のことです。熱気がじわじわと肌にまとわりつく、風のない昼前の時間帯に、わたしは一人の女性からの緊急の依頼を受けました。依頼者は60代の未婚女性で、二世帯住居にお住まいの方です。彼女の声は少し緊張しており、窓枠の隙間に見慣れない大きな蜂の巣があるとのことでした。すぐに現場に向かうため、準備を整え出発しました。
現場に到着するまで約1時間ほどかかりましたが、到着するとすぐに依頼者の方が家の外で待っていてくださいました。彼女の指し示す方向を見ると、確かに窓枠の隙間に堂々と構えるバレーボールほどの大きな蜂の巣がありました。直径約25センチメートル、これは相当な存在感です。巣を占拠していたのはセグロアシナガバチという種類の蜂。この種類の蜂は、比較的温和で攻撃性は低いとされていますが、それでも接近すれば刺される危険性があるため、慎重さが求められます。
セグロアシナガバチは、日本では一般的に見かける種類で、特に初夏から秋にかけて活動が活発になります。特徴的なのはその黒い背中で、他のアシナガバチと区別するポイントでもあります。巣作りの名手であり、巣はまるで紙のような質感を持っており、蜂たちは植物の繊維を噛み砕いて唾液と混ぜ合わせ、これを使って巣を作成します。この作業は見た目には芸術的でさえありますが、住居の付近に巣を作られるとやはり危険なので、除去が必要になります。
作業は迅速かつ慎重に行われました。30分ほどで巣の駆除は完了しましたが、作業中に少々トラブルが発生しました。一部の蜂が予想以上に粘り強く抵抗し、予期せぬ方向に飛び立ってしまったのです。しかし、適切な防護具と駆除技術のおかげで、刺されることもなく無事に作業を終えることができました。依頼者の方も一時は不安な表情を見せていましたが、最終的には笑顔で「ありがとう」と感謝の言葉をいただきました。
駆除作業が終わった後、依頼者の方に蜂の生態や今後の予防策についても少しお話ししました。彼女は熱心に耳を傾けてくださり、今後も注意を怠らないことを約束してくださいました。費用は12,000円とご提示し、彼女はこの金額にも納得していました。結果的に満足していただけたようで、わたしとしても大変嬉しく思います。
今回の駆除作業を通じて、改めて蜂という生物の逞しさと、自然界での重要な役割を再認識しました。しかしながら、人間の生活圏と衝突する場合には、やはり適切な距離を保つことが重要です。これからも安全で迅速な駆除を心がけ、皆様の安心で快適な生活をお手伝いできればと思います。また機会があればご利用ください。