クロスズメバチ
クロスズメバチの巣駆除
物置の内部
11,000円
長野県伊那市手良沢岡の住宅で、物置の中に小さな蜂の巣が見つかったとの連絡を受けたのは、しっとりと湿った空気が漂い、どんよりとした灰色の空が広がる夕方前のことだった。私たちは数名で現場に向かい、到着までに約1時間かかったが、準備を整えてからの作業は順調に進んだ。
発見されたのはクロスズメバチの巣で、名刺2枚ほどの大きさだった。クロスズメバチは日本各地に生息し、特に山間部や森林の近くでよく見られる種類だ。オスの体長は約20ミリメートル、メスはやや大きく、黒と黄色の縞模様が特徴的である。攻撃性はスズメバチの中でも比較的高く、刺激を与えると防衛本能から攻撃してくるため、駆除には慎重な対応が必要だ。
物置の内部という限られた空間に巣があったため、作業は神経を使った。巣の大きさは小さくても蜂の数は意外と多く、慎重に動かないと刺される危険があった。私たちは事前に防護服や駆除道具を用意し、計画通りに作業を進めた。駆除にかかった時間は2時間弱で、巣の除去と周囲の清掃、再発防止の対策を行った。
お客様は20代の未婚女性で、作業に立ち会いながら様子を見守っていた。駆除が無事終わると安心した様子で深くお辞儀をされていた。蜂の存在に気づいたのは当日で、突然のことで不安だったようだ。私たちもお客様の気持ちを考え、丁寧に対応したつもりだ。
駆除費用は22,000円で、作業内容や安全対策を考えれば妥当な金額だと思う。クロスズメバチは巣の位置や大きさによって危険度が高く、専門的な知識と経験が求められる。特に物置のような狭い場所では蜂の動きを予測しながら作業しなければならず、私たちの準備が功を奏したと言えるだろう。
クロスズメバチは秋になると活動が活発になり、巣の規模も大きくなる傾向がある。今回のように早期発見・駆除することは被害を最小限に抑えるために非常に重要だ。蜂は自然界で花の受粉や害虫駆除に貢献しているが、人の生活圏に近づくと危険が伴うため、適切な対応が求められる。
今回の駆除作業を通じて、私は蜂の生態や駆除の難しさを改めて実感した。お客様に安心していただけたことが何よりの励みであり、これからも地域の安全を守るために努めていきたい。ご利用いただき、心より感謝申し上げる。