ヤマトアシナガバチ
ヤマトアシナガバチの巣駆除
雨どいの内部
25,000円
埼玉県新座市栄で、雨どいの内部にヤマトアシナガバチの巣が発見された事例について報告する。発見は約一週間前の朝で、当日はやや暑く感じられ、強風が吹く天候であった。依頼主は20代の未婚男性で、二世帯住宅に居住している。巣の存在に気づき、駆除を依頼された。
現場到着まで約30分を要し、作業員は私を含め2名で対応した。現場で巣を確認したところ、ヤマトアシナガバチの巣で、直径は約15センチメートルだった。ヤマトアシナガバチは日本全国に広く分布し、比較的温和な性格だが、巣に近づくと攻撃的になることもあるため注意が必要だ。主に昆虫を捕食し、自然界の害虫駆除に貢献する一方で、人家周辺に巣を作ることが多く、生活環境に影響を及ぼす場合がある。
駆除作業は予想以上に蜂の数が多く、時間を要した。巣の内部には多数の成虫が存在し、慎重な作業が求められた。駆除には約1時間強かかり、安全を最優先に巣の除去と周辺の清掃を行った。費用は17,000円であった。
巣は雨どいの内部という狭く暗い場所にあり、紙状の素材でできている。これは蜂が樹皮や木片を噛み砕き唾液と混ぜて作り上げたもので、軽量かつ丈夫な特徴を持つ。巣の大きさから、幼虫や蛹を含め多くの蜂が生活していたと推測される。
作業中は蜂の動きを注意深く観察し、刺激を最小限に抑えるよう努めた。ヤマトアシナガバチはスズメバチに比べ攻撃性は低いが、防衛本能が強いため、適切な防護服と装備で作業を行った。巣の除去後は再発防止のため、巣があった雨どいの清掃と点検を実施し、蜂が再び巣を作りにくい環境づくりを提案した。
依頼主は作業中も立ち会い、私たちの対応に安心感を示していた。作業終了後には笑顔で手を振って見送り、満足いただけた様子だった。今回の駆除により、依頼主の生活環境の安全が確保できたことは非常に喜ばしい。
ヤマトアシナガバチは春から秋にかけて活動が活発になり、特に夏場は巣の規模が大きく蜂の数も増えるため、早期発見と迅速な対応が重要だ。昆虫を捕食し農作物の害虫を減らす役割もあるが、人家周辺での営巣はトラブルの原因となる。巣の場所や蜂の種類を正確に特定し、適切な駆除方法を選ぶことが安全かつ効果的な対処につながる。
今回の事例では、雨どいの内部という見落としやすい場所に巣があったため発見が遅れた可能性がある。蜂の巣は建物の隙間や軒下、樹木の枝など多様な場所に作られるため、定期的な点検が推奨される。特に暖かい季節は蜂の活動が活発になるため、異変を感じたら早めに専門業者に相談することが望ましい。
以上の通り、今回の駆除作業は安全かつ確実に実施され、依頼主の生活環境の改善に寄与できた。今後も同様の事例に迅速かつ適切に対応し、地域の安全確保に努めていきたい。お力になれたことを大変うれしく思う。