袋井市彦島の蜂の巣駆除事例

静岡県袋井市彦島の住宅で、庭の生け垣内に蜂の巣があるとの連絡を受け、駆除作業を行った事例を報告する。発見は午後遅めの時間帯で、穏やかな天候の中、柔らかな日差しが差し込む心地よい気候であった。依頼主は30代の既婚女性で子どもはいない。巣を見つけたのは最近のことで、早急な対応を希望されていた。

私が現場に到着したのは連絡から約1時間後で、単独で作業を行った。庭の生け垣の中にあった巣は直径約5センチの小規模なもので、主はムモンホソアシナガバチであった。ムモンホソアシナガバチは日本全国に分布し、細長い体に特徴的な黄色と黒の縞模様がある。攻撃性は比較的低いが、巣に近づくと防衛本能から刺すことがあるため注意が必要だ。彼らは主に昆虫を捕食し、植物の害虫駆除に役立つ一方で、人家近くに巣を作るとトラブルの原因となる。

今回の巣は生け垣の葉陰に隠れるように作られていたため、発見が遅れた可能性がある。巣の大きさから判断すると、まだ成長段階にあり、女王蜂が産卵を始めてから数週間程度と推測される。ムモンホソアシナガバチの巣は紙状の素材でできており、木の繊維を唾液で固めて作られている。この素材は軽く丈夫で、風雨にも耐えられる構造だ。

作業では安全を最優先し、防護服を着用して周囲の環境を確認しながら慎重に進めた。巣の位置が低く、周囲に人やペットがいなかったため、作業は比較的スムーズに行えた。駆除には約1時間を要し、巣の除去と周辺の清掃を丁寧に実施した。使用した薬剤は環境に配慮したもので、残留性が低く安全性の高いものを選んだ。

作業後、お客様には巣の特徴や蜂の生態、今後の予防策について説明した。ムモンホソアシナガバチは春から夏にかけて活動が活発になるため、同様の被害を防ぐには早期発見と定期的な庭の点検が重要であることを伝えた。また、生け垣の剪定や不要な枝葉の除去が巣作りの抑制につながることも説明した。

費用は16,000円で、作業内容と安全対策を考慮すれば妥当な金額と判断している。お客様は作業終了後、笑顔で見送り、満足された様子であった。今後も同様の問題が発生した際には、ぜひ再度依頼したいとのことであった。

今回の事例は、ムモンホソアシナガバチの巣が住宅近くの生け垣に作られたケースであり、早期発見と迅速な対応が被害拡大防止に不可欠であることを示している。蜂は自然環境で重要な役割を果たすが、人の生活圏に近い場所での共存には注意が必要だ。今後も安全第一で作業を行い、お客様の安心を支えていきたいと考えている。