多摩市乞田の蜂の巣駆除事例

僕は蜂の巣駆除の業者として、多くの家を訪れていますが、今回訪れたのは東京都多摩市乞田に住む40代の男性のお宅です。このお宅は二世帯住居で、家族の皆さんが仲良く暮らしているそうです。しかし、数日前、犬小屋の屋根部分にキアシナガバチの巣があることを発見し、不安に感じたお客様からご依頼を受けました。

その日は、ひんやりと心地よい朝でした。どこまでも続く青空の下、お客様からの電話を受けて一時間ほどで現場に駆けつけました。キアシナガバチは、その名の通り、黄色い足をもつ蜂で、比較的大人しい性格ですが、巣を守るために攻撃的になってしまうこともあります。特に、犬や小さなお子さんがいる家庭では注意が必要です。

現場に到着すると、犬小屋の屋根のところにソフトボールくらいの大きさ、直径約12センチ程度の立派な巣がありました。キアシナガバチは、春から夏にかけて巣を作り始め、秋に向けてどんどん大きくなります。この時期は、働き蜂たちが一生懸命に巣を拡張し、女王蜂を守っています。

駆除作業に取りかかる前に、安全のために防護服を着用し、周囲の確認を行います。キアシナガバチは、他の種類の蜂に比べて攻撃性は低いものの、刺激を与えてしまうと複数で襲ってくることがあります。そのため、慎重に、かつ素早く作業を進める必要があります。

駆除作業にかかった時間は約25分。まず、巣を冷却スプレーで凍らせることで蜂たちの動きを鈍くし、さらに殺虫剤を使用して安全に蜂を駆除しました。その後、巣を取り外し、周囲の清掃を行いました。取り外した巣を見てみると、蜂たちが一生懸命に作り上げた巣の構造がよくわかります。蜂の巣は、六角形の部屋がびっしりと並んでいて、これが蜂たちの生活の場になっています。

作業を終えた後、お客様に駆除の結果を報告しました。お客様は、「これで安心して生活できます」とおっしゃっていましたが、少しコストパフォーマンスが悪いと感じられたようです。蜂駆除の費用は26000円で、確かにお手頃とは言えないかもしれませんが、安全を確保するための必要な措置ですので、ご理解いただければと思います。

今回の経験を通じて、蜂の習性や駆除の方法について少しでも知ってもらえたら嬉しいです。蜂たちも自然の一部ですが、人間の生活には時に危険をもたらすこともあります。もしもまた蜂を見かけた際には、早めの対処をお勧めいたします。今回の経験が皆さまの記憶に残れば幸いです。