蜂の巣駆除コラム
蜂が自宅に巣を作った場合、一定期間が経過すれば蜂はいなくなります。しかし、蜂の巣を放置していると刺されるリスクが高まってしまいます。特に人によっては蜂に刺されたことでアナフィラキシーショックを引き起こしてしまいかねません。
全ての蜂が攻撃的なわけではありません。例えば、ドロバチは穏やかな蜂として知られていますが、温厚な性格とはいえ攻撃を仕掛けてくる可能性もあります。そのため、必要によっては適切な対応が求められます。
この記事では、ドロバチの駆除に役立つ情報を解説します。
目次
蜂の中でも泥や土で巣を作る蜂を総じてドロバチと呼び、さまざまな種類があるものの、多くが黒い体に黄色い線が入っています。種類ごとの特徴は次のとおりです。
種類 | 大きさ | 特徴 |
---|---|---|
スズバチ | 約1.5cm~3cm | 体にオレンジの模様が入っている |
ヤマトフタスジスズバチ | 約0.8cm~1.8cm | 腹部に黄色の2本線が入っている |
キボシトックリバチ | 約1.3cm~1.7cm | 腹部には橋や神社、寺院の階段の装飾として用いられる擬宝珠のような柄がある |
ミカドトックリバチ | 約1.3cm | 体が黒く黄色の紋がある |
オオフタオビドロバチ | 約1cm~2.1cm | 腹部に帯状の黄色い模様がある |
スズバチ | |
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大きさ | 約1.5cm~3cm |
特徴 | 体にオレンジの模様が入っている |
ヤマトフタスジスズバチ | |
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大きさ | 約0.8cm~1.8cm |
特徴 | 腹部に黄色の2本線が入っている |
キボシトックリバチ | |
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大きさ | 約1.3cm~1.7cm |
特徴 | 腹部には橋や神社、寺院の階段の装飾として用いられる擬宝珠のような柄がある |
ミカドトックリバチ | |
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大きさ | 約1.3cm |
特徴 | 体が黒く黄色の紋がある |
オオフタオビドロバチ | |
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大きさ | 約1cm~2.1cm |
特徴 | 腹部に帯状の黄色い模様がある |
ドロバチは一般的に初夏から秋にかけて活発になります。また、巣作りには泥をこねる種もいれば、竹筒や木の穴を泥で仕切る種もいます。種類ごとの具体的な活動時期と巣作りの特徴は次のとおりです。
種類 | 活動時期 | 巣作りの方法 |
---|---|---|
スズバチ | 7月から9月 | 泥を楕円に固めた巣を作る |
ヤマトフタスジスズバチ | 6月から9月 | 噛み砕いた葉で竹筒などを仕切って巣を作る |
キボシトックリバチ | 6月から10月 | 土でトックリ状の巣を作る |
ミカドトックリバチ | 7月から9月 | 泥でトックリ状の巣を作る |
オオフタオビドロバチ | 6月から10月 | 竹筒などを泥で仕切って巣を作る |
スズバチ | |
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活動時期 | 7月から9月 |
巣作りの方法 | 泥を楕円に固めた巣を作る |
ヤマトフタスジスズバチ | |
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活動時期 | 6月から9月 |
巣作りの方法 | 噛み砕いた葉で竹筒などを仕切って巣を作る |
キボシトックリバチ | |
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活動時期 | 6月から10月 |
巣作りの方法 | 土でトックリ状の巣を作る |
ミカドトックリバチ | |
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活動時期 | 7月から9月 |
巣作りの方法 | 泥でトックリ状の巣を作る |
オオフタオビドロバチ | |
---|---|
活動時期 | 6月から10月 |
巣作りの方法 | 竹筒などを泥で仕切って巣を作る |
種類によって巣作りの方法は異なるものの、一般的には軒下やベランダといった通気性のよい場所に巣を作ります。小さなスペースであっても巣を作ってしまいます。
蜂と聞くと人を攻撃してくる虫のように思えますが、ドロバチはおとなしい性格であるとされています。しかし、身の危険を感じたら針で刺してくる恐れがあります。
万が一、刺されてしまったら患部を冷水で冷やし、湿布などを貼ることで痛みや腫れが引くのが一般的です。針が残っているのであればピンセットで引き抜きましょう。しかし、人によっては痛みや腫れが引かない可能性があります。このような場合はすぐに医療機関の受診が必要です。
ドロバチは温厚な性格であるため、人を襲うリスクは少ないとされているため、巣は無理に対処しなくともよいと考えるケースもあります。しかし、不用意に巣に近づく、手で蜂を払ってしまうといった場合は攻撃されかねません。また、自宅の軒下などに巣が作られてしまうと生活に支障が出かねません。自力で巣の駆除を行う場合は、次のような状況やタイミングでの対応を検討しましょう。
成虫が巣にいる場合、そのまま駆除すると攻撃を加えられる可能性があります。そのため、幼虫が巣立ったタイミングで進めていきましょう。
一般的にドロバチは夏から秋にかけて卵を産みつけ、冬の間に幼虫が成長します。冬を過ぎて暖かくなったタイミングで巣立っていきます。成虫は内側から巣に穴を開けて巣立つため、春先、巣に穴が開いていれば、中は空であると判断可能です。巣を取り除く場合、時期に加えて作業する時間にも注意しましょう。蜂は日中に活動し、夜は休む習性があります。刺されるリスクを減らすのであれば蜂が活動しない夜間に作業を進めましょう。
ドロバチの巣を自分で駆除する場合、どこに巣が作られているかもポイントです。高所に巣が作られてしまっている場合、自力での作業はケガのリスクにつながりかねません。そのため、巣が高所になければ自分での駆除も可能かもしれませんが、巣が高所にあれば専門業者への依頼を検討しましょう。
ドロバチが巣を作ってしまった場合はどのような道具を用意すればよいのでしょうか。ここでは、自力で巣の駆除を進める上で必要な道具を解説します。
ドロバチを刺激して攻撃された場合に備えて、防護服を用意しておきましょう。防護服だけでは肌を隠しきれないため、ゴーグルや帽子、さらには軍手、長靴を着用するのがおすすめです。
忘れがちなのが首回りです。首の隙間から蜂が入り込んで刺される可能性があるため、タオルを使って首の隙間を覆っておきましょう。
巣の駆除におすすめなのが殺虫スプレーです。殺虫スプレーは蜂そのものに吹き付けるタイプ、巣に吹き付けるタイプがあります。巣を駆除するのであれば、巣に吹き付けるタイプを使用しましょう。
また、巣に吹き付けるタイプの中でもピレスロイド系の物がおすすめです。ピレスロイドはピレトリンと呼ばれる殺虫成分を含んでいます。ピレトリンは人体への影響を抑えられる一方、蜂に対して即効性のある効果が期待できます。
殺虫剤を吹き付けたら、ヘラで巣を剥がしとります。巣を剥がしとったらゴミ袋に入れます。ゴミ袋に入れた巣は燃えるゴミとして処分するのが一般的です。しかし、自治体によって処分方法が異なるため、事前にどのように処分するのかを確認しておきましょう。
巣を駆除する際は次のような点に注意しましょう。
蜂の巣を見つけた際、適切に対処するためには種類ごとの特徴をよく理解する必要があります。ドロバチは軒下やベランダに10cmほどの泥状の巣を作り、オオスズメバチは床下や屋根裏など閉鎖空間に20cm以上の巣を作り、マーブル状の見た目が特徴です。それぞれの巣のサイズや位置、外見を比較し、適切に識別しましょう。
ドロバチの巣と勘違いして、強力な毒を持つオオスズメバチの巣を自力で駆除してしまうと、人によってはアナフィラキシーショックを起こしてしまいます。アナフィラキシーショックの結果、血圧低下や呼吸困難などを引き起こし、最悪の場合は命を落とす恐れがあります。
林野庁によれば、オオスズメバチを含む蜂に刺されて死亡してしまった人は毎年平均15人にも上っています。[注1]
年度 | 平成28年 | 平成29年 | 平成30年 | 令和元年 | 令和2年 | 令和3年 | 令和4年 |
死亡者数(人) | 19 | 13 | 12 | 11 | 13 | 15 | 20 |
年度 | 死亡者数(人) |
平成28年 | 19 |
平成29年 | 13 |
平成30年 | 12 |
令和元年 | 11 |
令和2年 | 13 |
令和3年 | 15 |
令和4年 | 20 |
万が一蜂に刺されてしまった場合は次のように対処しましょう。
また、口で毒を吸ってしぼり出した場合、忘れずに吐き出します。また、毒針が残っているのであれば、ピンセットなどを使って優しく抜き取るのがポイントです。
上記のような対応をして約20分安静にします。安静にしている間に息苦しさ、口の渇き、めまい、嘔吐などの症状が現れたのであれば、すぐに病院を受診して医師の指示を仰ぎましょう。
[注1]林野庁「蜂刺され災害を防ごう」
https://www.rinya.maff.go.jp/j/routai/anzen/yonn.html
ドロバチとオオスズメバチは補助金対象になるかどうかにも違いがあります。前者は補助金の対象にはならない傾向にあり、後者は自治体によっては補助金の対象になります。どれくらいの補助金を得られるかは自治体によって異なるものの、例えば武蔵野市では指定業者に依頼した場合、29,000円の補助金が受け取れます。[注2]
補助金を得るには自治体指定の業者に依頼するなどの基準があるため、事前に確認しておきましょう。また、横浜市のように補助金はなくとも蜂の種類によっては防護服などを貸し出す自治体もあります。[注3]
[注2]武蔵野市「ハチの巣の駆除について」
https://www.city.musashino.lg.jp/gomi_kankyo/nezumi_gaichu/1005128.html
[注3]横浜市「アシナガバチを駆除する場合」https://www.city.yokohama.lg.jp/totsuka/kurashi/sumai_kurashi/seikatsu/kankyo/hachi/asinaga.html
賃貸物件の場合、契約によってドロバチの巣に対して誰が対処するのか責任の範囲が異なる可能性があります。例えば、エントランスのように入居者全員が使用する共有スペースの場合、入居者の安全のために管理会社が駆除します。そのため、住民に負担はかかりません。一方、部屋のベランダのように、住人だけしか使わないスペースに巣ができているのであれば、住人が対処する必要があります。住人が駆除するとなったら、発生する費用は自己負担になります。
まずは賃貸契約を確認した上で、不明な点があれば管理会社に連絡しましょう。
ドロバチは蜂の中でも攻撃性が低い種類です。そのため、攻撃されてアナフィラキシーショックを起こすリスクは他のスズメバチなどと比較すると高くないとされています。しかし、万が一に備えてアレルギー体質の人は駆除に参加しないようにしましょう。参加しないのはもちろん、見学も控えて、現場から距離を取ることが大切です。
蜂が巣作りの途中で巣を駆除した場合、再び巣を作りかねません。そのため、駆除したタイミングによっては対策も忘れずに実施しましょう。
蜂が再び巣作りしないためには殺虫剤や木酢液といった忌避剤を用います。忌避剤を用いることで蜂が近づくことを防止可能です。
自宅の軒下などに巣ができてしまった場合、自分で対処する以外にも専門家である業者に依頼可能です。蜂が巣を作ってしまった際の駆除に対応している業者は全国に存在しています。依頼する場合は自宅がある地域に対応した業者がいるかを確認しましょう。
巣の駆除を専門業者に依頼するメリットは次のとおりです。
巣の駆除を業者に依頼するメリットのひとつが、高い専門性に基づいて対応をするという点です。自力の駆除は失敗してしまう恐れもあったり、人によっては自分が刺されてしまったりすることもあるでしょう。また、巣を綺麗に取れずに壁などに残ってしまうケースもあります。
このような失敗のリスクを避けるのに効果的なのが専門業者への依頼です。専門業者の場合、駆除できなかった、巣の一部が残ってしまったなどを避けられます。
さらに、専門業者によっては再び巣を作らないようにする再発防止策も提案してくれます。
巣が高所にできている場合、脚立を使って駆除する必要があります。しかし、高齢者や高所での作業に慣れない人などが脚立に乗って作業するのは転倒のリスクにつながりかねません。そのためにも、専門的な知識を持つ業者に依頼するのがおすすめです。
また、オオスズメバチの巣と混同するという危険性もあります。このような危険性を回避するのにも専門業者への依頼が効果的です。
蜂の巣駆除に対応している業者は各地にいくつも存在します。どの業者に依頼しようかと迷った場合、次のようなポイントに沿って選定しましょう。
まずは、自宅があるエリアに対応しているかどうかをチェックしましょう。
一般的に巣の駆除に対応している業者は地域密着型、全国展開型とに分けられます。前者はきめ細やかなケアが期待できる一方、対応エリア狭い傾向にあるでしょう。対して後者は幅広いエリアに対応しているものの、事業所が自宅から遠いと時間がかかってしまいます。
自宅に対応している業者を選んだ上で、スピーディな対応を希望するかどうかなど、希望に沿った業者をさらに絞り込みましょう。
蜂の巣の駆除は、巣のサイズや巣がどこにできているかによって費用が変動するため、現地で状況を把握してもらう必要があります。業者によっては現地の視察や見積もりが有料なケースがあります。実際の作業にも一定の費用が発生するため、少しでもコストを抑えるのであれば、無料で現地調査、見積もり作成に対応している業者を検討しましょう。
ドロバチの巣の駆除には専門的な知識が必要です。そのため、実績や口コミから適切な知識を持っているかを確認しましょう。
口コミから過去の利用者が満足しているか、ホームぺージに豊富な経験が掲載されているかなどをチェックします。ホームページに具体的な実績が掲載されていれば、一定の信頼をおける業者といえるでしょう。
アフターフォローに対応しているかどうかも業者選びのポイントです。巣を駆除しても、ドロバチが再び戻ってきて巣を作る可能性がないとはいえません。このような再発のリスクに対応するために、一定期間は無料で対応するといったアフターフォローが充実している業者を選びましょう。
蜂の巣駆除には繁忙期があり、一般的に夏から秋にかけてが忙しくなります。繁忙期になると好きなタイミングで対応してもらえないだけでなく、追加費用が発生するケースがあります。依頼を予定している業者が追加費用が発生するのかを確認しておきましょう。追加費用が発生することを事前に把握しておけば、余裕を持って当日を迎えられるでしょう。
蜂の巣駆除を依頼する際には、信頼できる業者を慎重に選ぶことが大切です。悪質な業者は、作業後に想定外の追加費用を請求したり、無料見積もりと謳いつつ現場で強制的に料金を求めたりする場合があります。
また、しっかりとした作業をせず、不十分な作業を行うこともあるため注意が必要です。例えば、1つの巣の駆除を頼んだところ、複数の巣を発見したとして見積もりを大幅に超えた金額を請求されたなどもあります。
悪質な業者による被害に遭わないためにも、以下の点に注意しましょう。
ドロバチの巣を駆除するのには一定の費用が発生します。一般的に作業費用は次のような要素によって変動します。
上記の条件を満たしているにもかかわらず、過度に費用が安い業者への依頼は避けましょう。
悪質な業者を避けるためには複数の業者に見積もりを依頼しましょう。複数の業者に見積もりを依頼することで適切な費用が判断できるため、過度に安い業者や必要以上に費用がかさむ業者を選別可能です。
複数の業者に見積もりを依頼するメリットは、悪質な業者を避けるためだけではありません。複数の見積もりを依頼していることを伝えられた業者は、他社よりもコストを抑えようとするため、値下げも期待できるでしょう。
また、複数の業者に見積もりを依頼する際は同じ条件を伝えることがポイントです。条件に違いがあると正確な費用が判断できません。
悪質な業者による被害に遭わないためには安易に契約しないことも大切です。提案された費用や作業内容に納得できない場合はしっかりと断りましょう。強引な契約を求められた場合などは、消費者センターに連絡して専門の相談員に相談するにもおすすめです。
蜂の巣駆除によるトラブルを避けるためには、自治体が紹介する業者への依頼も検討しましょう。このような業者であれば不要なトラブルを避けられます。
しかし、自治体が紹介しているからといってドロバチの駆除に対応しているとは限らないため、事前に情報を確認しておきましょう。
ドロバチの巣を駆除するのであれば、「蜂の巣駆除PRO」への相談がおすすめです。「蜂の巣駆除PRO」は専門的な知識を持つスタッフが各地に在籍しています。対応エリアであれば問い合わせから最短30分に駆除が完了します。また、予算に応じた見積もりも提案可能です。
「蜂の巣駆除PRO」の支払い方法は現地での支払いだけではありません。各種クレジットカードでの支払いはもちろん、コンビニでの後払いやアプリでの支払いも可能です。現金以外での支払いも希望している人にもおすすめです。
「蜂の巣駆除PRO」はドロバチ以外にもさまざまな蜂の巣駆除に対応しています。知識がなければドロバチの巣なのかどうか、判断できない可能性があります。「蜂の巣駆除PRO」はさまざまな蜂の特徴を把握しているため、幅広い巣の駆除に対応可能です。
また、蜂の種類だけでなく、軒下や天井裏など、さまざまな場所にできた巣の駆除にも対応しています。郵便ポストや電気メーターの中など気付きにくい場所にできた巣の駆除も依頼可能です。
ドロバチは基本的には攻撃性が低いとはいえ、巣を脅かされたりすると攻撃する可能性があるので注意が必要です。そのため、巣を見つけた際には、駆除を行うことを検討してください。自力での駆除が難しいのであれば、プロである専門業者に依頼し、適切な方法で安全に処理してもらうとよいでしょう。
蜂の巣駆除の業者をお探しなら、「蜂の巣駆除PRO」にご相談ください。専門的なスタッフが適切な方法で対応します。