蜂の巣駆除コラム
蜂が寄ってくる家には、植物が多い、蜂が好む匂いを発しているなど、蜂が引き寄せられる環境があります。そのまま放置していると、家の周辺に巣を作られたり蜂が家に入ってきたりして、蜂に刺される危険性が高まるため、早めの対処が重要です。
この記事では、蜂が寄ってくる家の特徴や部屋に入り込んだ際の対応、刺されてしまった場合の対応などを解説します。併せて、蜂が寄ってこないようにする方法についても紹介します。
目次
蜂が好んで寄ってくる家には、次のような共通する特徴があります。
蜂が寄ってくる家の特徴として、植物の多さが挙げられます。特に蜂は花の蜜や花粉を求めてやってくるため、自宅周辺に花が多いと蜂が集まりやすくなるでしょう。
春から夏にかけて花が豊富に咲く時期は、蜂の活動が活発になる時期とも重なります。例えばラベンダーやひまわり、クローバーなどは、蜂を引き寄せる可能性の高い花です。
庭に熟して落下した果物があったり、ごみ箱に食べ物が残っていたりすると、その香りに誘われて蜂がやってくることがあります。特に腐った果物や甘い飲み物が外に放置されていると、蜂が近づいてくる原因になります。
また、蜂は甘い物だけでなく、肉類にも興味を示すことがあるので注意が必要です。例えば、庭でバーベキューをしていると、肉の匂いが蜂を引き寄せることがあります。
蜂が寄ってこないようにするためには、蜂が好む香りを放つ食べ物や飲み物を外に出さないように心がけましょう。
蜂は巣を作る場所として、雨や風、日光を避けられる場所を好む傾向があります。そのため、悪天候をしのげる上、直射日光から守られるような場所に蜂の侵入を許してしまうと、巣を作る可能性が高くなります。
具体的には次のような場所です。
上記のように、家の中でも雨風や直射日光を防げる場所を定期的にチェックして、蜂が巣を作っていないかを確認しましょう。
植物が多い、蜂が好む香りが多いといった家に住んでいる場合、蜂が家に入ってくる可能性があります。
万が一、蜂が家に入り込んでしまった場合は次のような対応を取りましょう。
蜂が家の中に入ってきたときは、慌てずに行動することが大切です。一般的にそれほど攻撃的ではない蜂であっても、脅威を感じると攻撃することがあります。蜂が怖いからと焦って動いてしまうと、かえって蜂の攻撃を誘発させる可能性があるため、落ち着いて対処することが大切です。
まずは蜂がどこにいるのかを確認し、静かにその場所から離れ、状況を見守りましょう。
家に入り込んできた蜂がどのような種類なのかを確認することも大切です。
民家に入り込んで来る可能性がある蜂の代表例として以下が挙げられます。
蜂の種類 | 体長 | 特徴 |
スズメバチ | 1.7~2.8cmほど | ・オレンジと黒のしま模様がある・攻撃性、毒性ともに強い |
アシナガバチ | 2.1~2.6cmほど | ・胴体がくびれ後ろ足が長い・スズメバチほど攻撃性は高くない |
ミツバチ | 1.2cmほど | ・腹部に黒と黄のしま模様がある・攻撃性は低い |
スズメバチ | |
---|---|
体長 | 1.7~2.8cmほど |
特徴 | ・オレンジと黒のしま模様がある・攻撃性、毒性ともに強い |
アシナガバチ | |
---|---|
体長 | 2.1~2.6cmほど |
特徴 | ・胴体がくびれ後ろ足が長い・スズメバチほど攻撃性は高くない |
ミツバチ | |
---|---|
体長 | 1.2cmほど |
特徴 | ・腹部に黒と黄のしま模様がある・攻撃性は低い |
特にスズメバチは攻撃性、毒性が強いため、自宅に侵入してきた場合は慎重に対応しましょう。
蜂には明るい場所を好む性質があります。そのため、蜂が部屋に入ってきた場合、部屋の電気を消して暗くすることで、明るい屋外に向かっていく可能性があります。
万が一、蜂の居場所が分からなくなった場合も、部屋の電気を消して一箇所だけ窓を開けておけば、蜂が飛び去って行く可能性があるでしょう。
部屋を暗くして窓を開けても蜂が飛び去って行かないのであれば、蜂が嫌がる匂いを置くのも効果的です。具体的には、次のような物がおすすめです。
上記を含ませたスポンジを置くことで蜂が部屋から出ていく可能性があります。また、薄めてスプレーで散布するのも効果的です。
家に蜂が入ってきた場合、つい殺虫剤を使おうとする人もいるかもしれません。しかし、室内での殺虫剤の使用は控えましょう。
蜂に対して用いる殺虫剤は、一般的に屋外での使用を想定しています。そのため、室内で使用すると引火や殺虫剤での家具の汚れにつながりかねません。また、殺虫剤に含まれているピレスロイド系の成分は人に影響しにくいものの、室内に充満すると中毒につながる恐れがあります。蜂の攻撃性を高める恐れもあるため、窓から外に逃がすようにしましょう。
室内に入ってきた蜂や家の近くを飛ぶ蜂に刺されてしまった場合、次のように対処しましょう。
蜂に刺されてしまった場合は応急処置が必要です。次のようなステップで応急処置を進めましょう。
毒を絞り出す際、口で吸うと毒を吸い込んでしまう恐れがあります。専用の器具があれば、指を使わずに毒を吸い出すことが可能です。
なお、応急処置にあたっては一部迷信とされている行動もあります。次のような行動は避けましょう。
いずれも科学的根拠がなく、おすすめできない方法です。
蜂に刺された場合、アンモニア水で毒を中和するという迷信があります。しかし、アンモニア水では蜂の毒は中和できず、それどころかアンモニア水をかけると皮膚炎につながる恐れもあります。
中には尿をかけるという迷信があるものの、雑菌を増やすだけなため、効果はありません。
蜂に刺された患部にアロエや玉ねぎの汁をかけると効果的という言い伝えもあります。しかし、アンモニア水と同じく科学的根拠がなく、効果がない可能性が高いでしょう。
蜂に刺されてしまった場合は早期に病院に行くことも大切です。特に次のようなケースではすぐに受診が求められるため、必要に応じて救急車を呼びましょう。
症状がすぐに出なくとも、過去に蜂に刺された経験があれば病院を受診する必要があります。蜂に刺されたことで病院に行くのであれば、大人であれば皮膚科、子どもであれば小児科を受診するのが一般的です。
過去に蜂に刺されたことがある場合、再び刺されたときにアナフィラキシーショックを起こすリスクがあります。アナフィラキシーショックとは、蜂の毒などのアレルゲンに対して体が過剰な免疫反応を示し、複数の臓器で異常反応が発生することです。急激な血圧の低下や意識障害を引き起こす場合があり、処置が遅れると命に関わる危険があります。
アナフィラキシーショックの原因であるアレルゲンの中でも、蜂の毒は反応時間が早いという特徴があります。蜂に刺されてから15分以内に症状が現れる可能性があるため、すぐに病院を受診しましょう。
蜂が寄ってこないようにするためには、次のような方法がおすすめです。
蜂は小さな隙間や穴から家に入ることがあります。特に、屋根の隙間や窓の隙間など、目立たない場所から侵入してくることが多いため、隙間をしっかりと塞ぐことが重要です。
蜂の侵入を防ぐために、家の外壁や屋根、窓枠を点検し、蜂が入り込む可能性のある隙間を見つけましょう。隙間を見つけたらシーリング材や防虫ネットを使って閉じる方法が効果的です。
また、定期的に家の様子を確認しましょう。特に、春から夏にかけて蜂が活発に活動する時期には、家の外周や隙間を注意深くチェックすることが大切です。
先述の通り、蜂は甘い香りに引き寄せられます。果物や飲み物の残りなどは蜂にとって魅力的なエサとなるため、ごみを外に放置しておくと蜂を引き寄せてしまい、巣作りにつながりかねません。蜂を家から遠ざけるためにもごみは定期的に出し、ごみ箱のふたをしっかりと閉めるようにしましょう。
蜂を家から遠ざけるには専用の対策グッズの活用も有効です。
例えば、次のようなグッズが蜂対策としておすすめです。
先述の通り、ハッカ油、木酢液は蜂が痛がる匂いのため、家から遠ざける効果が期待できます。有効成分を拡散させるくん煙剤には、蜂が寄ってくるのを防ぐタイプと、既に巣などを作っている蜂を弱らせるタイプがあります。
また、蜂の巣が作られやすい場所にあらかじめ防虫ネットをかけておき、蜂が入り込めないようにすることでも巣作りを防げるでしょう。
蜂の巣が作られやすい代表的な場所は次の通りです。
蜂は閉鎖的な空間を好んで巣作りをします。家の中で代表的な場所が天井裏や屋根裏、床下です。蜂は換気口や通風口から入り込んで、天井裏や屋根裏などに巣作りを始めます。
天井裏や屋根裏などは普段気付きにくい場所なため、見つけたときには大きくなっている恐れがあります。そのため、通気口を防虫ネットで塞ぎ侵入を防止しましょう。
天井裏や屋根裏、床下に巣を作る傾向のある蜂は次の通りです。
中でもモンスズメバチは攻撃性が高く、巣を近づく敵を追い払おうと襲ってくる可能性があります。
ヒメスズメバチ、ミツバチはモンスズメバチほどの攻撃性はないものの、身の危険を感じると攻撃する恐れがあるので注意しましょう。
蜂は雨風の影響を受けにくいベランダにも好んで巣を作る可能性があります。また、ベランダに干された洗濯物が発する柔軟剤の香りやガーデニングの花の香りが、蜂を呼び込むこともあります。巣作りを避けるのであれば、柔軟剤の使用を控えてみましょう。
ベランダに巣を作られるのを防ぐには、蜂に来たくないと思わせるような匂いを発する物を置くのも有効です。
ベランダに巣を作る傾向のある蜂は次の通りです。
ベランダに巣を作る蜂には、スズメバチやアシナガバチといった、攻撃性の高い蜂があります。そのため、定期的に様子をチェックして巣が大きくならないように注意しましょう。
蜂の巣を自宅で見つけたら自分で駆除するのは避けましょう。自力で巣を取り除こうとすると、注意を払っていても刺される恐れがあります。
そのため、専門家である駆除業者に依頼しましょう。駆除業者に依頼するメリットは次の通りです。
蜂の巣駆除を専門業者に依頼するメリットは安全に駆除してもらえるという点です。自力で駆除しようとした場合刺されるリスクが伴いますが、専門業者に依頼すれば防護服や専用機材を使いながら駆除を行ってくれます。
また、蜂によっては高所に巣を作ることがありますが、多くの専門業者は高所に巣があっても駆除可能です。高所に作られた巣を自力で取り除こうとする場合、刺されるリスクだけでなく高所から転倒するリスクもあります。対して、専門業者は高所であっても安全かつスムーズに駆除を進めてくれるでしょう。
蜂の巣の駆除を行っている自治体もありますが、自治体によって対応できる範囲は異なります。例えば新宿区では蜂の巣駆除に対応しているものの、駆除対象の種類はスズメバチ、アシナガバチに限定されます。一方、専門業者は自治体では対応していない蜂でも駆除できることが多いでしょう。
また、自治体によっては巣の発見は依頼者が自力で行う必要があります。しかし、専門業者は巣の調査から対応可能です。蜂を見かけるものの、どこに巣があるのか分からないといった場合は専門業者に相談してみましょう。
蜂の巣駆除を専門業者に依頼するメリットの一つが、短時間で作業が完了することです。自分で対応する場合、駆除に時間がかかる恐れがあります。対して、業者であれば専門的な知識に基づき短時間で駆除を進めてくれます。
スピーディなのは作業にかかる時間だけではありません。中には相談したその日のうちに駆けつけてくれる業者もあります。すぐに駆除したいという場合は専門業者への依頼を検討しましょう。
蜂の巣を駆除しても、再び蜂が戻ってくることがあります。このような蜂を戻りバチと呼びます。自力で巣を駆除した場合、戻りバチの対応にまで手が回らない可能性があるでしょう。再発防止策を講じないと再び巣を作られてしまいます。
専門業者であれば適切な方法で再発防止策を講じてくれるため、蜂が戻ってきて再び巣を作るリスクを減らせます。
植物が多い、蜂が好む匂いを発している、雨風や直射日光を避ける場所が多いといった場合、家に蜂が寄ってくる可能性があります。このような家に住んでいると蜂が部屋の中に入り込む恐れがあります。蜂が部屋に入り込んでしまうと刺されるリスクが高まるため、家の隙間を塞ぐ、ごみを外に出しっぱなしにしないなどの対策を講じましょう。
万が一、家の近くに蜂の巣が作られている場合、駆除が必要です。自力で駆除が難しいのであれば、専門業者に依頼しましょう。
「蜂の巣駆除PRO」は専門的な知識を持った作業員が、適切な方法で蜂の巣駆除に対応します。最短30分以内で作業が完了するため、すぐに巣を駆除したいという方にもおすすめです。蜂の巣の駆除でお困りなら「蜂の巣駆除PRO」にご相談ください。