蜂の巣駆除コラム
スズメバチと聞くと黄色と黒の縞模様の蜂を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかしスズメバチの中には、全身が黒色の「クロスズメバチ」と呼ばれる種類も存在します。クロスズメバチは、ハエやアブと見間違えるほど小型ですが、れっきとしたスズメバチの一種であるため、巣を見つけた場合は注意が必要です。安全のためにも、なるべく早期の駆除を検討しましょう。
この記事では、クロスズメバチの巣の駆除方法、注意点、刺された場合の対処法、そして専門業者への依頼について詳しく解説します。
目次
クロスズメバチの巣は専門業者の力を借りずとも、自分で駆除可能です。自分で巣を駆除する際は次のようなポイントを押さえておきましょう。
クロスズメバチの巣を安全に駆除するためには、まず巣の場所を特定することが重要です。
クロスズメバチは、主に地中に巣を作ります。しかし、地中だけでなく、天井裏、段ボールの中、物置など、人家の周辺に巣を作ることもあります。
巣の場所を特定するにはクロスズメバチの行動を観察しましょう。日中、蜂が頻繁に出入りしている場所があれば、その近くに巣がある可能性が高いです。
ただしクロスズメバチを刺激しないよう、十分な距離を保って観察してください。
クロスズメバチの巣を駆除するのであれば、撤去のための道具が欠かせません。撤去のための道具は次の通りです。
蜂に刺されないように、防護服や手袋、ゴーグルなどで肌を守りましょう。肌を蜂の毒針から守るためには、タオルを首に巻くのがおすすめです。
蜂の巣を駆除する際は駆除スプレーも必要です。駆除スプレーはピレスロイド系の成分を含んだスプレーを選びましょう。ピレスロイドには次のような特徴があります。
駆除スプレーに加えて、駆除した後に蜂の巣を入れるビニール袋も必要です。ビニール袋一枚では蜂の毒針が貫通する恐れがあるため、二重にしておきましょう。
クロスズメバチの巣を見つけ、駆除に必要な道具を揃えたら手順に沿って駆除を進めましょう。
クロスズメバチの巣は次のような手順で駆除を進めていきます。
クロスズメバチの巣を自分で駆除する場合は、作業を行う時間帯や服装にも注意が必要です。クロスズメバチは、夕方から夜間にかけて活動が鈍くなります。そのため、日中の活動が活発な時間帯は避け、夕方以降に作業を行いましょう。
また、クロスズメバチは黒っぽい色に反応する習性があります。駆除作業の際は、白っぽい服装を心がけ、帽子や手袋、首周りを保護するタオルなども着用して、肌の露出を最小限に抑えましょう。
クロスズメバチの巣を駆除する際は、以下の点に注意が必要です。
クロスズメバチの巣を駆除する際には、蜂を刺激するような行動は避けましょう。刺激するとクロスズメバチが敵とみなし、攻撃してくる可能性があります。
例えば、巣に棒を近づけたり大声を出したりする行為は、クロスズメバチを刺激してしまいます。また、蜂が苦手な方がクロスズメバチに遭遇した際に、手で払いのける行動も、クロスズメバチを刺激するため控えましょう。
クロスズメバチは地中に巣を作ることがあるため、気付かずに巣を踏んでしまう可能性があります。巣を踏むとクロスズメバチを刺激し、攻撃される危険性があるため注意が必要です。
特に草むらや土が露出している場所を歩く際は、足元に注意を払いましょう。
クロスズメバチの巣を駆除する前に、生態について把握しておくことが大切です。ここではクロスズメバチの主な生態について解説します。
一般的に、スズメバチの活動期間は5月から11月頃までです。しかし、クロスズメバチは活動期間が長く、4月から12月頃まで活動することがあります。そのため、冬場でもクロスズメバチの姿を見かけることがあるでしょう。
クロスズメバチは、他のスズメバチに比べて体長が小さい傾向があります。働き蜂で約1.1cm、女王蜂でも約1.5cmほどです。
スズメバチは一般的に大型の蜂として知られていますが、クロスズメバチはミツバチほどの大きさしかありません。
クロスズメバチは、スズメバチの中では比較的穏やかな性格で、攻撃性は低いとされています。こちらから刺激しない限り襲ってくるリスクは比較的少ないでしょう。
クロスズメバチは攻撃性が低いとはいえ、刺激すると毒針で刺される恐れがあります。クロスズメバチの毒性は他のスズメバチに比べて弱い傾向にありますが、刺されると痛みや腫れが生じます。
万が一、クロスズメバチに刺されてしまった場合は以下の手順で対処しましょう。
クロスズメバチに刺されたら、まずは落ち着いて、その場から離れましょう。同じ場所に留まっていると、さらに攻撃を受ける可能性があります。
蜂を刺激しないよう速やかに、しかし慌てずに静かにその場を離れることが重要です。
安全な場所へ移動したら、すぐに患部を流水で洗い流しましょう。水道水で洗い流すことで、毒を薄める効果や、患部を冷やして腫れや痛みを和らげる効果が期待できます。
クロスズメバチに刺された場合、皮膚に毒針が残っていることがあります。毒針が残っている場合は、ピンセットや粘着テープなどを使って取り除きましょう。
指で無理に引き抜こうとすると、かえって針が入り込んでしまう恐れがあるため注意が必要です。
毒針を取り除いた後、患部から毒を絞り出します。指で患部の周りを圧迫し、毒を絞り出すようにしましょう。口で吸い出すのは、粘膜から毒が吸収される危険性があるため、避けてください。
また、手で絞り出すのが難しい場合に備えて、毒吸引器やポイズンリムーバーなどと呼ばれるような専用器具を常備しておくこともおすすめします。
患部を冷やすことで毒の回りを遅らせ、痛みや腫れを抑えることができます。保冷剤や氷嚢などをタオルで包み、患部に当てましょう。
手足を刺された場合は、心臓よりも高い位置に保つことで毒が全身に回るのを遅らせる効果が期待できます。
クロスズメバチに限らず、蜂は巣を駆除された後でも、元の巣があった場所に戻ってくることがあります。このような蜂は「戻り蜂」と呼ばれます。戻り蜂は通常2週間ほど巣があった場所周辺を飛び回り、その後別の場所に移動するか、力尽きることが多いです。
しかし、戻り蜂の数が多かったり攻撃的になっていたりする場合は注意が必要です。以下の方法で、戻り蜂対策を行いましょう。
戻り蜂が巣を作ろうとする場所やその周辺に、あらかじめ殺虫スプレーを噴霧しておきましょう。木酢液やハッカ液も、蜂が嫌がる成分を含んでいるため、これらを薄めた液を、スプレーボトルなどに入れて噴霧すると効果的です。
また、蜂は乾燥した場所を好んで巣を作る傾向があるため、巣があった場所に水を撒き、湿った状態を保つことも戻り蜂による再度の巣作りを抑制する方法として有効です。
クロスズメバチに刺された後、体に異変が現れた場合は速やかに病院を受診しましょう。以下のような症状が見られる場合は、特に注意が必要です。
これらの症状は、アナフィラキシーショックの可能性があります。アナフィラキシーショックとは、アレルギー反応によって血圧低下や意識障害、脱力などが引き起こされる状態です。
過去に蜂に刺されたことがある方は、体内に蜂毒に対する抗体を持っている場合があります。この抗体が2回目以降に蜂に刺された際に過剰なアレルギー反応を引き起こし、アナフィラキシーショックにつながることがあるのです。
蜂毒によるアナフィラキシーショックは、刺されてから1時間程度で症状が現れることもあります。万が一、クロスズメバチに刺されてしまった場合はしばらく安静にし、体調の変化に注意しましょう。
もし病院が近くにない場合は、救急車を呼ぶなど迅速かつ適切な対応を取ることが大切です。
なお、過去に蜂に刺された経験がある方は、念のため、医療機関で蜂毒に対する抗体の有無を検査することも可能です。
クロスズメバチの巣は自分で駆除することも可能ですが、蜂に刺されるリスクを考慮すると専門業者に依頼するのもおすすめです。
特に以下のようなケースでは専門業者への依頼を検討しましょう。
クロスズメバチは土の中に巣を作ることが多いため、巣の正確な場所や大きさを特定するのは容易ではありません。特に地中に埋まっている巣は、外から見ただけでは、どこにどのくらいの大きさの巣があるのか判断がつきにくいものです。
巣の場所が分からないまま、むやみに駆除を試みると、かえって蜂を刺激してしまう危険性があります。専門業者であればクロスズメバチの習性や巣作りの特徴を熟知しているため、巣の場所を特定し、適切な方法で駆除することができます。
クロスズメバチは土の中だけでなく天井裏や木の穴、軒下など、高所や閉所に巣を作ることもあります。これらの場所にできた巣を自分で駆除しようとすると、脚立からの転落や、狭い場所での作業によるケガのリスクが伴います。
特に高所にある巣の駆除は、専門的な技術や機材が必要です。専門業者は高所作業用の足場や長いノズルを持つ専用の駆除スプレーなどを使用し、安全かつ確実に巣を駆除します。また閉所での作業にも慣れているため、狭い場所でも適切に蜂の巣を処理できます。
クロスズメバチの巣の駆除を専門業者に依頼することには、いくつかのメリットがあります。主なメリットは以下の通りです。
専門業者は、クロスズメバチの生態や巣の構造、効果的な駆除方法など専門的な知識を持っています。そのため、より安全かつ確実に巣を駆除できるのが特徴です。
例えば自分で駆除する場合、蜂を刺激してしまい、刺される危険性があります。また、巣を完全に除去できず、残った蜂が再び巣を作ってしまう可能性もあるでしょう。
しかし専門業者は、適切な防護服や専用の駆除機材を使用し、蜂を刺激しないように慎重に作業を進めます。さらに巣の再発防止策についても知識があるため、駆除後の対策も期待できます。
クロスズメバチの巣を発見したら、できるだけ早く駆除したいと考える方が多いでしょう。しかし自分で駆除するには、防護服や駆除スプレーなどの準備が必要になるため、時間や手間がかかってしまいます。
専門業者であれば、緊急の駆除依頼にも対応していることが多いです。即日対応や、24時間・365日対応可能な業者もあり、連絡すればすぐに駆けつけてくれるでしょう。
巣が大きくなる前、あるいは蜂の活動が活発になる前に、迅速に駆除できるのは、専門業者ならではの強みです。
クロスズメバチの巣の駆除を依頼できる専門業者は数多く存在します。ご自身に合った業者を選ぶために、以下のポイントを確認しましょう。
巣の駆除を依頼する専門業者によって、対応までのスピードが異なります。対応までに何日もかかってしまうと、その間に巣が大きくなりかねません。
すぐに駆除してくれるかどうかは業者の対応エリアを確認しましょう。蜂の巣に近いところにある業者であれば迅速な対応が期待できます。さらに、移動距離も短いため、出張費用の削減にもつながるでしょう。
専門業者によって作業にかかる費用は異なります。費用が適正かどうかを判断するためには、各業者の料金を比較検討することが大切です。複数の業者から見積もりを取り、サービス内容と料金を照らし合わせてみましょう。
見積もりを依頼する際は、全ての業者に同じ条件を提示することが重要です。条件が異なると業者によって費用に差が出てしまい、正確な比較ができなくなります。
相場と比較して極端に高い業者だけでなく、極端に安い業者にも注意が必要です。極端に安い業者は、後から当初予定していなかった追加費用を請求してくる可能性があるため避けた方が賢明です。
蜂の巣を専門業者に駆除依頼するのであれば、アフターフォローの有無も確認しましょう。
先述の通り、蜂は巣を駆除しても、再び戻ってくる可能性があります。業者によっては1週間以内の再作業、戻りバチが出た場合のケアなど、アフターフォローを用意しているケースがあります。
蜂の巣駆除を依頼する業者を選ぶ際は、口コミや実績を確認しましょう。口コミサイトで実際に依頼した人の感想を参考にすることで、駆除のスキルだけでなく、スタッフの対応品質についても把握可能です。
また、業者のホームページの実績を確認すれば、どのような蜂の巣駆除に対応しているかを把握できます。過去に、クロスズメバチの巣をいくつも駆除している業者であれば、安心して依頼できるでしょう。
クロスズメバチはスズメバチの中でも小型で攻撃性も低い蜂です。土の中に巣を作ることもあるため、姿を見つけてもどこに巣があるのかを見つけにくい傾向にあります。さらに、土の中でどんどんと巣が大きくなっている恐れもあるでしょう。
蜂の巣が大きくなっていくと自力での駆除が難しくなります。そのため、専門家に相談して早めに駆除を進めましょう。
蜂の巣駆除PROは適切な駆除方法を把握したスタッフが駆除に対応します。支払い方法も多様で、現金、クレジットカードはもちろんのこと、コンビニでの支払いやアプリ決済も可能です。
365日、駆除に対応しているため、すぐに駆除をしたいという方はぜひご相談ください。