ツマグロスズメバチ
ツマグロスズメバチの巣駆除
雨どいの内部
17,000円
京都府城陽市上津屋の住宅で、雨どいの内部に蜂の巣があるとの連絡を受けました。発見されたのは3日前の夕方遅めの時間帯で、気温は穏やかでしたが、強い風が吹き抜ける少し肌寒い天気でした。依頼主は20代の既婚女性で、二世帯住宅にお住まいの方です。初めて巣を見つけた際、雨どいの中で何かが動いているのを不思議に思われたそうです。
私が現場に到着したのは連絡から約50分後で、作業は一人で行いました。巣の場所が雨どいの内部で非常に狭く、作業環境は厳しいものでした。巣の大きさはバレーボールほどの直径約25センチで、ツマグロスズメバチの巣でした。ツマグロスズメバチは黒と黄色の模様が特徴的で、攻撃性はやや強いものの、巣を刺激しなければ比較的落ち着いています。主に昆虫を捕食し、巣は木の空洞や建物の隙間に作られることが多いですが、雨どいの中に巣を作るのは珍しいケースです。
駆除作業は慎重に進める必要がありました。狭い場所での作業は動きが制限され、風も強かったため、蜂の動きに細心の注意を払いながら、巣を壊さずに取り除くことが求められました。作業には約3時間強かかり、巣を完全に撤去し、周囲の安全を確認してから終了しました。費用は25,000円で、お客様には作業内容や蜂の特徴についても簡単に説明しました。
作業中、ツマグロスズメバチの習性や巣の構造について改めて考える機会となりました。彼らは女王蜂が巣の中心で産卵し、働き蜂が外側の層を作って防御するという特徴的な社会構造を持っています。巣の素材は木の繊維を噛み砕いて作られており、紙のような質感です。こうした蜂の生態を理解することで、より安全で効果的な駆除が可能になると感じました。
作業終了後、お客様はにこやかにお礼を言ってくださり、安心された様子でした。二世帯住宅ということもあり、ご家族の安全を守るために早めの対応ができて良かったと思います。今回の経験を踏まえ、次回はさらにご満足いただけるよう、より丁寧で迅速な対応を心がけたいと考えています。
蜂の駆除は単に巣を取り除くだけでなく、周囲の環境や蜂の種類、巣の場所によって難易度が大きく異なります。特にツマグロスズメバチのような攻撃性のある蜂の場合は、慎重な対応が不可欠です。今回のように雨どいの中の狭い場所での作業は、風の影響も受けやすく危険が伴います。だからこそ、専門的な知識と経験が求められるのだと改めて感じました。
また、蜂は自然界で重要な役割を果たしています。花の受粉を助け、害虫を捕食することで生態系のバランスを保っているため、駆除の際には必要以上の被害を与えないよう、巣の場所や蜂の種類を正確に把握し、適切な方法を選ぶことが大切です。
今回のケースでは、早期に発見され被害が広がる前に対応できたことが幸いでした。お客様の安全を守ることはもちろん、蜂の生態にも配慮しながら作業を進めることが私たちの使命だと感じています。これからも地域の皆様が安心して暮らせるよう、日々努力を続けていきたいと思います。