キボシアシナガバチ
キボシアシナガバチの巣駆除
庭の生け垣の中
28,000円
大阪府柏原市国分の静かな住宅街、その庭の生け垣の中に一つの巣が静かに息づいていました。キボシアシナガバチの巣、その存在はまるで謎めいた宝石のようにひっそりと、そして確かにそこにありました。わたくしがその巣の存在を知ったのは、ある穏やかな気温の日、雨が降ったり止んだりする不安定な天気の中、正午頃にお客様からのご依頼を受けた時でした。
その日、わたくしたち3人の作業員は迅速に現地へと向かいました。目的地に到着するまでの1時間、わたくしの心は少し緊張しつつも、どこか高揚感に包まれていました。キボシアシナガバチは、体に黄色い斑点を持つ美しい蜂で、攻撃性は少ないと言われていますが、巣を守るためには容赦なく刺すこともあるため、その駆除には慎重さが求められます。到着すると、庭の生け垣の中に、直径約30cmほどのバスケットボールくらいの大きさの巣が見えました。巣は見事な構造で、蜂たちが丹念に作り上げたその姿は、自然の驚異を感じさせました。
作業を始める前に、わたくしはお客様である20代の男性にご挨拶をし、駆除の手順について簡単に説明しました。彼は既婚で子供がいないとのことで、少し緊張した様子でしたが、わたくしたちに信頼を寄せてくださったことがひしひしと伝わってきました。
駆除作業は迅速かつ正確に行われました。まずは防護服に身を包み、慎重に巣へと接近しました。キボシアシナガバチの習性を踏まえ、巣を刺激しないよう細心の注意を払いながら、専用の薬剤を用いて駆除を進めました。蜂たちが驚いて飛び立つこともありましたが、冷静に対処し、巣を取り除くまでにかかった時間はわずか25分でした。
作業が終わり、お客様に駆除完了の報告をすると、彼は安堵の表情を浮かべ、わたくしたちに何度も感謝の言葉をかけてくださいました。「少し高いかな」とおっしゃっていた駆除費用の28000円についても、結果にご満足いただけたようで、こちらとしても胸を撫で下ろす思いでした。
巣を取り除いた庭先には、再び平穏が訪れました。キボシアシナガバチたちが去った生け垣は、どこか寂しげでありながらも、新たな命を迎える準備をしているかのようでした。自然の営みの一端を垣間見たその瞬間、わたくしはこの仕事の意義を改めて感じることができました。
今回の駆除作業を通じて、自然と人が共存するための一歩を踏み出せたことを嬉しく思います。お客様の暮らしに安心を提供できたことが、わたくしたちの何よりの喜びです。ご依頼いただき、ありがとうございました。