キボシアシナガバチ
キボシアシナガバチの巣駆除
玄関のひさし
30,000円
雨が激しく地面を叩く中、東京都新宿区四谷三栄町の一角で、僕は命をかけた戦いに挑んでいました。今日はキボシアシナガバチの巣を駆除するため、午後遅くに現場へと向かいました。依頼を受けたのは、30代の男性で、二世帯住居に暮らす未婚の方でした。彼はこのバレーボールほどの大きさの巣を玄関のひさしで発見し、その存在に気付いたときには、すでに蜂たちの活動が活発化していたとのことでした。
このキボシアシナガバチは、日本全国に広く分布しており、その名の通り、黄色い斑点模様が特徴的です。彼らは非常に攻撃的で、刺激を与えると即座に集団で反撃してきます。この特性があるため、駆除作業には細心の注意が必要です。特に玄関のような人の出入りが多い場所に巣を作られてしまうと、住民にとって大きな危険となります。
現場に到着するまでには、雨の影響もあり約2時間半を要しましたが、僕はその間、頭の中で何度も駆除の手順をシミュレーションしました。到着後、まずはお客様に挨拶し、状況を確認しました。雨の中での作業は視界が悪く、滑りやすいという難点がありますが、僕の情熱はこの程度の困難では揺らぎません。防護服をしっかりと着込み、必要な道具を手に、玄関のひさしにある巣へと慎重に接近しました。
巣は約25cm程度の大きさで、ひさしの奥にしっかりと固定されていました。作業の第一歩は、蜂たちを刺激しないように静かに近づき、巣全体を観察することです。彼らの動きに注意を払いながら、特殊なスプレーを巣に向けて噴射しました。このスプレーは蜂を一時的に麻痺させ、巣を取り除く作業を安全に進めるためのものです。噴射後は、蜂たちが反応する様子を見守りながら、慎重に巣を壊し始めました。
作業は約1時間で完了しました。激しい雨の中での作業は体力を奪いますが、お客様の安心した表情を見た瞬間、その疲れはすべて吹き飛びました。「とても丁寧で感動した」という彼の言葉は、僕にとって何よりも嬉しい報酬です。
このような危険な蜂の巣を自宅に発見した場合は、決して自分で駆除しようとせず、専門の業者に依頼することを強くお勧めします。特にキボシアシナガバチのような攻撃性の高い蜂は、素人では扱うのが難しく、非常に危険です。
今回の駆除作業を通じて、改めてこの仕事の重要性とやりがいを感じました。お客様の安全を守るため、今後も全力を尽くしていくことを誓います。ご依頼いただき、ありがとうございました。