キイロスズメバチ
キイロスズメバチの巣駆除
外壁の隙間
26,000円
わたくしが愛知県西尾市の住吉町に向かったのは、朝早く、穏やかな日差しが街を包み込んでいたときでした。気温は物凄く暑く、夏の空気がまるで肌にまとわりつくようでした。目的は、キイロスズメバチの巣の駆除。発見されたのは外壁の隙間で、住まう方からの一報を受けて、わたくしともう一人の作業員はすぐに向かうこととなりました。道中、自然と心は高鳴り、同時に緊張感が増していくのを感じました。蜂の巣の発見から既に一週間が経ち、住民の皆さまの不安は相当なものであったことでしょう。
現地に到着し、依頼主である20代の女性と対面しました。未婚で二世帯住居に住む彼女は、心なしか疲れた表情を浮かべていました。蜂の巣は、直径約70cmほど、まるでタイヤのような大きさであり、見るからに威圧感を放っていました。キイロスズメバチは、攻撃的な性質を持ち、巣を守るために集団で襲いかかってくることもあるため、油断は禁物です。彼らは、通常、木の枝や屋根裏、そして今回のような建物の隙間などを好んで巣を作る習性があります。そのため、発見が遅れることが多く、駆除が難航する場合も少なくありません。
駆除作業は、事前の準備が命です。防護服を纏い、慎重に巣に近づくと、ハチたちはわたくし達の存在に気づき、警戒の羽音を立て始めました。心の中で静かに呼吸を整え、巣の構造を確認しつつ、適切な駆除剤を選びました。作業は約1時間ほどで完了し、無事に巣を取り除くことができました。わたくし達は、彼らの生態を理解しつつ、最大限の敬意を持って対峙しました。キイロスズメバチは、時として人間にとって脅威ではありますが、その存在は自然界において重要な役割を果たしているのです。
駆除を終え、安堵の息をついたわたくし達を見て、依頼主の女性も少し表情を和らげていました。しかし、駆除費用26,000円に対しての不満がある様子は隠せず、わたくしはそのことを心に留め、次回以降の業務に役立てる決意を新たにしました。費用が不満であったとしても、彼女の不安を取り除くことができたことに、わたくし自身も救われる思いでした。
この度は、わたくし達にご依頼いただき、誠にありがとうございました。