クロスズメバチ
クロスズメバチの巣駆除
外壁の隙間
30,000円
千葉県成田市所にて、私たちは一件の蜂の巣駆除依頼を受けました。依頼主は40代の女性で、二世帯住居にお住まいの方です。彼女からの連絡を受けたのは、ぬるいような暑さのある夕方近く、空気が澄み渡る青空の下でした。そろそろ夏の終わりを感じ始める季節ですが、自然はまだまだその勢いを緩めることはありません。
その日、私たちが現場に到着するまでには約3時間ほどかかりました。千葉県成田市所の道中、頭の中では依頼内容を何度も確認し、クロスズメバチについての知識を改めて整理しました。クロスズメバチは日本に生息するスズメバチの中でも比較的小型の種類ですが、その攻撃性は他のスズメバチに引けを取りません。巣を守るためには非常に積極的で、一度攻撃されればその痛みは忘れられないほどです。
現場に到着し、依頼主から詳しい状況を伺いました。彼女は一週間ほど前に蜂の巣を発見し、その後も蜂の数が増えているように感じたため、専門業者である我々に連絡をされたとのことでした。巣は外壁の隙間に巧妙に作られており、その大きさは中型のスーツケースほど。幅約60cmもあるその巣は、クロスズメバチの営巣習性を如実に表しています。
駆除作業は三名の作業員で行いました。まずは安全確保のため、防護服を着用し、巣の状況を慎重に確認します。クロスズメバチは夕方になると活動が活発化するため、この時間帯の駆除は特に注意が必要です。特殊な駆除用具を用いて、まずは巣の出口を封鎖し、蜂たちの動きを抑えました。その後、巣の取り外し作業に移ります。蜂たちが再び攻撃してくるのを防ぎつつ、慎重に、かつ迅速に作業を進めました。
作業にかかった時間は1時間弱。巣を取り外し、蜂の活動が完全に停止したのを確認した後、周囲の安全を再確認しました。駆除後の説明を依頼主に行い、今後の防虫対策についてもアドバイスをさせていただきました。作業中、彼女は少し不安そうでしたが、無事に駆除が完了したことに安堵されている様子でした。
最終的に、費用は30,000円となりました。依頼主からは「気になる点もあったが満足できた」との言葉をいただき、私たちの努力が少しでも彼女の安心につながったことに、心から嬉しく思いました。
今回の経験は、自然の中で生きる者たちとの共存の難しさと、私たちがどのようにその間を取り持つべきかを改めて考えさせられるものでした。蜂の駆除は単なる作業ではなく、私たちの生活と自然とのバランスを保つための重要な役割を担っています。また機会があればご利用ください。