蜂の巣駆除コラム

オオスズメバチは、日本に生息するスズメバチの中でも特に大型で、巣を刺激したときの攻撃性が強いハチです。地中や木の空洞など、外から巣が見えにくい場所に営巣するため、気づかないまま近づいてしまう危険があります。
ただし、大きなハチを1匹見ただけでは、オオスズメバチとも、近くに巣があるとも断定できません。体の色や大きさに加え、同じ穴への出入りや周囲での飛び方を離れた場所から確認する必要があります。
この記事では、オオスズメバチの特徴や女王蜂の生態、巣を作りやすい場所、攻撃性が高まる時期を解説します。遭遇したときや巣を見つけたときの対処法も確認し、安全を確保するための判断に役立ててください。
この記事でわかること
目次

オオスズメバチは、ハチ目スズメバチ科に分類される大型のハチです。働き蜂でも体長が27~40mmほどあり、ほかのスズメバチより頭部と胴体が大きく見えます。
強い大顎と毒針を持ち、巣の近くで刺激を受けると激しく防衛します。一方、巣から離れて単独行動している個体が、常に人を探して襲うわけではありません。近づかず、刺激しないことが基本です。
| 項目 | 基本情報 |
| 分類 | ハチ目スズメバチ科スズメバチ属 |
| 働き蜂の体長 | 約27~40mm |
| 女王蜂の体長 | 40mmを超えることがある |
| 主な活動時期 | 春から秋 |
| 主な営巣場所 | 地中、木の根元や樹洞、床下など |
| 特に注意したい時期 | 働き蜂が増える夏から秋 |
| 項目(基本情報) | |
|---|---|
| 分類 | ハチ目スズメバチ科スズメバチ属 |
| 働き蜂の体長 | 約27~40mm |
| 女王蜂の体長 | 40mmを超えることがある |
| 主な活動時期 | 春から秋 |
| 主な営巣場所 | 地中、木の根元や樹洞、床下など |
| 特に注意したい時期 | 働き蜂が増える夏から秋 |

オオスズメバチの働き蜂は約27~40mmで、女王蜂は40mmを超えることがあります。同じ巣の個体でも大きさに差があるため、体長だけを基準に種類や役割を決めつけることはできません。
飛んでいると羽音や動きによって実際より大きく見える場合もあります。反対に、小型の働き蜂はコガタスズメバチなどと大きさが重なり、遠目では判断しにくいこともあります。

オオスズメバチは、黄みの強いオレンジ色の大きな頭部が目立ちます。胸部は黒色が中心で、腹部には黄橙色と黒色の太い縞模様があります。全体として細身ではなく、がっしりした印象です。
大顎も発達していますが、顔の形を確認できるほど近づくのは危険です。接写や捕獲はせず、安全な距離から体色や大きさを確認してください。

コガタスズメバチは、オオスズメバチとよく似た橙色と黒色の体をしています。オオスズメバチの小さな働き蜂と、コガタスズメバチの大きな個体は、体長だけでは見分けにくい場合があります。
実際の環境では巣を作る場所も手がかりになります。オオスズメバチは主に地中や木の空洞を利用します。一方、コガタスズメバチは低木の枝など、外から巣が見える場所に営巣する傾向があります。
ただし例外もあるため、巣の場所だけで断定してはいけません。地面の穴に大型のハチが出入りしている場合は近づかず、自治体や専門業者へ確認を依頼してください。

オオスズメバチの新しい巣は、冬を越した女王蜂が春に1匹で作り始めます。営巣初期の女王蜂は、巣材集め、産卵、幼虫の世話、餌集めまで単独で担います。
最初の働き蜂が羽化すると、巣作りや餌集めは働き蜂へ引き継がれます。その後、女王蜂は産卵に専念し、働き蜂の数が増えるにつれて巣も大きくなります。
オオスズメバチの女王蜂は40mmを超えることがあり、働き蜂より一回り大きく見えます。主な役割は産卵ですが、春の巣作り直後は働き蜂がいないため、自ら巣材や幼虫の餌を集めます。
働き蜂が増えた後は、女王蜂が巣の外へ出る機会は少なくなります。夏から秋に屋外で見かける個体の多くは、餌集めや巣材集めを行う働き蜂です。
ただし、体の大きさには個体差があります。大型だから女王蜂と単純には判断できないため、捕獲や接写は避けてください。

秋になると、巣では翌年の繁殖を担う新しい女王蜂とオス蜂が育てられます。巣を出た新女王蜂は交尾を終えると、朽木や土中、樹洞などで単独越冬します。
冬までに旧女王蜂、働き蜂、オス蜂は死に、その年の群れの活動は終わります。翌春に活動を始めるのは、前年に誕生して越冬に成功した新女王蜂です。
前年の巣を補修して再利用することはありません。ただし、周辺環境が営巣に適していれば、近い場所に新たな巣が作られる可能性はあります。

春に単独で飛んでいる大型のスズメバチは、冬眠から目覚めたオオスズメバチの女王蜂である可能性があります。この時期の女王蜂は、樹液や花の蜜などで栄養を補給しながら、新しい巣を作る場所を探して移動しています。地中の穴や木の空洞、朽ちた切り株などの周囲を飛んでいても、まだ営巣場所を探している段階かもしれません。
そのため、春に庭や家の周辺で大きなハチを1度見かけただけでは、すぐ近くに巣があるとは断定できません。たまたま餌を探して立ち寄っただけで、その後は別の場所へ移動することもあります。ハチの後を追ったり、飛んでいった方向へ近づいたりせず、まずは屋内などの安全な場所へ移動してください。
一方、同じ地面の穴や木の根元、床下の隙間などへ何度も出入りしている場合は、すでに巣作りを始めている可能性があります。特に、数日続けて同じ場所で見かける場合や、巣材や餌を運び込むような動きがある場合は注意が必要です。
営巣の有無を確かめるために穴をのぞいたり、棒を差し込んだりする行為は避けましょう。周辺での庭仕事や草刈りをいったん中断し、ハチを刺激しない位置から状況を確認します。出入りが続く場合や自分で判断できない場合は、自治体の相談窓口や蜂の巣駆除の専門業者へ相談してください。

オオスズメバチは、軒下や木の枝に巣をぶら下げるより、地中や木の内部などの閉鎖空間に巣を作る傾向があります。外から見えるのは、巣そのものではなく、ハチが出入りする小さな穴だけというケースも少なくありません。
巣の形や大きさを目で確認できないため、危険度を過小評価しやすい点に注意が必要です。入口が小さくても、その奥に巣が広がっている可能性があります。
代表的な営巣場所は、ネズミなどが使用していた地中の穴、木の根元、大木の樹洞、朽ちた切り株の内部です。土壁の隙間や床下など、地面に近い建物内の空間へ入り込む場合もあります。
これらの場所に共通するのは、暗く、雨風の影響を受けにくい閉鎖空間であることです。積み上げた廃材や丸太、長期間動かしていない収納物の内部が利用される例もあります。
巣を探して地面の穴をのぞいたり、木の根元へ手を入れたりしないでください。閉鎖空間ではハチが出てくる方向を予測しにくく、刺激した直後に逃げ遅れるおそれがありますので、注意しましょう。
オオスズメバチの巣は土中や空洞内にあるため、一般にイメージされる球形の外観が見えないことがあります。地面に小さな穴があるだけでも、その奥に巣がある可能性は否定できません。
巣が見えない状態で草刈り機を使うと、機械音や振動が巣へ伝わります。落ち葉をかき分ける、枝や廃材を持ち上げる、穴の周辺を踏むといった作業も刺激になります。
ハチの出入りに気づいたら、巣の全体像を確認しようとせず、作業を止めてください。安全な距離から場所を把握し、家族や周囲の人が近づかないようにしましょう。
巣の可能性を判断する手がかりは、同じ場所への継続的な出入りです。地面の穴や木の根元へ大型のハチが繰り返し入り、別の個体が同じ穴から出てくる場合は、内部に巣がある可能性があります。
巣を広げる際に掘り出した、粒状や小さな塊状の土が入口付近に見られることもあります。ただし、土の状態を確かめるために近づく必要はありません。
1匹が同じ方向へ飛んだだけでは、餌場へ向かっている可能性もあります。一方、複数匹が一定の間隔で同じ穴を使っている場合は警戒し、周囲への立ち入りを止めてください。

オオスズメバチは攻撃性の強い種類ですが、常に人を追い回しているわけではありません。特に危険なのは、巣へ近づく、巣の周辺を踏む、振動を与えるなど、群れの防衛行動を引き起こした場合です。
春は女王蜂が単独で巣を作り始めますが、夏以降は働き蜂が増え、秋に向けて巣が発達します。巣を守る個体が多くなるほど、複数匹から攻撃を受ける危険も高まります。
また、オオスズメバチによる刺傷被害は7~11月に発生し、特に9~10月に多い傾向があります。時期は地域や気温で前後するため、月だけで判断するのは危険です。
ここから、オオスズメバチの攻撃性について、詳しく解説していきます。
巣の近くでは、見張り役の働き蜂が接近した人や動物を警戒します。さらに距離を詰めたり、巣がある地面を踏んだりすると、巣内のハチが一斉に出てくるおそれがあります。
地中の巣は見えにくいため、山歩きや草刈り、木の伐採中に偶然近づく事故が起こりやすくなります。特定の場所で大型のハチを何度も見かけたら、作業を続けず経路を変更してください。
樹液や熟した果実などの餌場でも、ハチを手で払ったり、木を揺らしたりする行動は危険です。巣から離れた場所でも、不用意に近づかないほうが安全でしょう。

春の営巣初期は女王蜂が単独で活動しています。働き蜂が羽化すると、採餌や巣作り、防衛を担う個体が増え、巣の規模も拡大します。
秋には新しい女王蜂やオス蜂を育てる段階に入り、巣の周囲を守る働き蜂も多くなります。この時期に巣を刺激すると、1匹だけでなく複数匹が反応する可能性があります。
オオスズメバチは、相手を大顎でかみ、毒針で繰り返し刺すことがあります。厚手の服や市販の簡易的な防護具を過信せず、巣の駆除は専門的な装備と知識を持つ人へ任せてください。
巣へ近づくと、働き蜂が体や顔の周囲をまとわりつくように飛ぶ場合があります。周辺を何度も往復する、こちらへ向きを変えて飛び続けるといった行動も、接近を警戒している可能性があります。
オオスズメバチは、大顎をかみ合わせてカチカチという音を出すことがあります。このような威嚇を受けたら、それ以上近づかず、ハチや巣がある方向と反対側へ静かに後退してください。
ただし、すべての攻撃前に分かりやすい警告があるとは限りません。音が聞こえないから安全とは判断せず、出入りがある場所には最初から近づかないようにしましょう。

オオスズメバチに遭遇したときは、ハチを刺激せず、静かに距離を取ります。手や帽子で払う、物を投げる、大声を出す、急に走り出すといった行動は避けてください。
1匹が餌を探して飛んでいる場合と、巣の周辺を警戒している場合では危険度が異なります。ただし、その場で巣の有無を確かめようとすると接近につながるため、まず離れることが大切です。
屋外で1匹だけ飛んでいるオオスズメバチは、樹液や花の蜜、昆虫などの餌を探して移動している可能性があります。近くに巣があるとは限らないため、追跡して巣の場所を探す必要はありません。
進行方向をふさがず、ハチからゆっくり離れてください。離れた後も同じ場所で繰り返し見かける場合は、屋内や車内などから出入りする方向を確認してください。
殺虫剤を持って追いかけたり、地面に止まった個体を踏もうとしたりすると反撃されるおそれがあります。単独の個体であっても、手を出さずに通り過ぎるのを待つのが安全です。
ハチが近づいてきても、腕を振り回したり、帽子やタオルで追い払ったりしないでください。大きな動きは刺激となり、攻撃を受けるきっかけになる場合があります。
姿勢をやや低くし、足元を確認しながらゆっくり後退します。ハチが飛んできた方向や、出入りしていた穴とは反対側へ離れてください。転倒の危険があるため、慌てて走るのは避けます。
子どもやペットが一緒にいる場合も、安全な方向へ誘導します。犬が巣へ近づいている場合は、リードを強く振り回さず、速やかに距離を取ってください。
オオスズメバチが室内に入った場合は、まず人とペットを別の部屋へ移動させます。手でたたく、掃除機で吸う、狭い室内で殺虫剤を噴射し続けると、興奮したハチとの距離が近くなるおそれがあります。
安全に操作できる窓や扉があれば屋外への出口を確保し、室内を暗くして出口側を明るくします。ただし、ハチの近くを通らなければ開けられない窓には接近しないでください。
長時間出ていかない場合や、同じ場所から複数匹が入る場合は、壁内や床下などに巣がある可能性も考えられます。部屋を閉めて立ち入りを避け、専門業者へ状況を伝えてください。
万が一刺された場合は、巣やハチから離れて安全を確保し、傷口を流水で洗って冷やします。発疹、吐き気、息苦しさ、めまいなどの全身症状がある場合や、複数箇所を刺された場合は、速やかに119番へ通報してください。

オオスズメバチの巣を見つけたときは、自分で中の様子を確認したり、駆除したりせず、周囲へ近づかないことが最優先です。地中や床下の巣は外から規模が分からず、入口へ刺激を与えると複数のハチが飛び出す可能性があります。また、初期の巣に見えても、閉鎖空間の奥に巣が広がっている場合があります。巣の大きさや働き蜂の数を判断できない状況で、殺虫剤や道具を使うのは危険です。
この項目では、巣を見つけた時の対処法を紹介しますので、参考にしてください。
地面の穴や木の空洞が巣の入口だと考えられる場合でも、石、土、布、粘着テープなどでふさがないでください。戻ってきた働き蜂が入口周辺を飛び回ったり、別の隙間から出てきたりする可能性があります。
まず家族や同居人へ場所を伝え、庭仕事や通行を止めます。離れた場所へカラーコーンや張り紙を設置できる場合は、巣へ接近しない位置から立ち入りを防いでください。
道路、公園、学校、集合住宅の共用部などで見つけた場合は、その場所の管理者へ連絡します。私有地と公共の場所では担当窓口が異なるため、土地や建物の管理者を確認することが先です。
巣穴へ殺虫剤を噴射すると、入口付近だけでなく、奥にいる働き蜂が外へ飛び出すおそれがあります。噴射するためには巣へ近づく必要があり、退避する前に攻撃を受ける危険も高まります。
スコップで土を掘る、棒を穴へ差し込む、木や廃材を動かす行為は、巣への直接的な刺激になります。地中で巣の位置が分からないまま掘ると、巣を破壊する可能性もあります。
市販の防護服や厚着をしても、視界、足場、逃げ道、周囲の安全まで確保できるとは限りません。捕獲器や誘引剤もハチを生活空間へ呼び寄せる場合があるため、巣がある状態で安易に使わないでください。
オオスズメバチが疑われる場合は、自治体の担当窓口か、蜂の巣駆除を扱う専門業者へ相談します。自治体によって、職員による確認、相談先の案内、費用補助、防護服の貸し出しなど、対応内容が異なります。
自治体が私有地の巣を必ず無料で駆除するわけではありません。公式サイトや電話で制度を確認し、対象となるハチの種類、場所、申請条件を確かめてください。
専門業者へ依頼するときは、無理に近づいて写真を撮らず、「地面の穴へ大型のハチが出入りしている」「床下付近で羽音がする」など、安全な場所から確認できた情報を伝えます。
巣の場所、ハチの出入りの多さ、子どもやペットの有無、通行を止められるかを伝えると、危険度を判断しやすくなります。作業前には総額の見積もりや追加料金の条件も確認してください。
オオスズメバチは大型で攻撃性が強く、夏から秋に働き蜂が増えると、巣を刺激した際の危険性も高まります。巣は地中や木の空洞、床下などに作られることが多く、外から全体を確認できない点も特徴です。大きなハチを1匹見ただけでは近くに巣があると断定できませんが、同じ地面の穴や木の根元へ複数匹が出入りしている場合は注意が必要です。穴をふさいだり、殺虫剤を吹きかけたりせず、周囲の人が近づかないようにしてください。
蜂の巣駆除PROでは、ハチの種類や巣の場所、周囲の状況を確認したうえで、現場に応じた駆除方法を提案しています。巣の位置が分からない場合や、オオスズメバチか判断できない場合も、無理に探さずご相談ください。